アニコム 先進医療研究所株式会社

ニュースリリース・トピックス

腸内フローラと関連する短鎖脂肪酸の改良測定法を学会発表

アニコム先進医療研究所株式会社は2017年9月に行われた第69回生物工学会大会並びに、分析学会年会第66回年回にて短鎖脂肪酸の改良測定法を報告いたしました。短鎖脂肪酸は微生物の発酵に伴い作られる物質です。人だけでなく様々な動物の腸内細菌、特に善玉菌によって産生されることが知られており、短鎖脂肪酸の量の増減が肥満や免疫等の健康状態に影響することを示す研究が報告されております(参考文献;J. Lipid Nutr. Vol.24, No.1 (2015)pp 33-40、日本油化学会誌第46巻 第10号 (1997) pp 143-150等)。
当研究所では、この健康状態に影響を及ぼす糞便中の短鎖脂肪酸のプロファイルや含有量を明らかにするためにAgilent Technologies Japanとの共同し、短鎖脂肪酸の測定法を確立致しました。(図A)。今後、犬や猫の糞便中に含まれる短鎖脂肪酸を測定することでペットの消化器疾患の予防診断に向けた研究を推進していきます。

GC-MSによる短鎖脂肪酸測定
図1.GC-MSによる短鎖脂肪酸測定

犬の外耳炎と外耳道細菌叢の関連性を学会発表

アニコム先進医療研究所株式会社は2018年2月に行われた平成29年度 日本獣医師会獣医学術学会年次大会にて「犬の外耳炎と外耳道細菌叢の関連性」について報告致しました。
人や動物の皮膚表面には様々な細菌が存在しています。最近の研究では、皮膚細菌叢の異常がアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患に関連する事が明らかになってきました(参考文献;Immunity. 2015. 42: 756-766)。
当研究所では、犬において発症率の高い疾患の一つである外耳炎に関連する細菌叢の構成や細菌群を明らかにするために、次世代シーケンサーを用いて外耳炎群と健常群の外耳道細菌叢を比較しました。その結果、外耳炎群と健常群の細菌叢には違いがあり、特に外耳炎群では健常群に比べてActinobacteria門に属するCorynebacterium属細菌の占有率が高い事が明らかになりました。
今後、詳細な研究を進めることで、より良い治療法の選択や新たな治療法の確立を目指してまいります。

Corynebacterium属細菌の占有率
図2.Corynebacterium属細菌の占有率