アニコム先進医療研究所株式会社は株式会社メニコン、麻布大学と共同で2019年12月3日~12月6日にかけて行われた第42回分子生物学会年会にて「イヌ白内障の新規原因遺伝子の同定」について発表いたしました。
白内障の原因となる遺伝子はヒトやマウスなどにおいてはこれまでに350以上が報告されていますが、一方でイヌにおいては2つの遺伝子のみの報告しかなく、ほかにも多くの遺伝子がイヌの白内障発症に寄与していることが予測されます。
本発表では、シバイヌにおいて全ゲノム関連解析を用いて実際にイヌの白内障発症と関連する新たな遺伝子領域を発見したことを報告しました。
今後、詳細な研究を進めることでイヌ白内障の発症機序を明らかにすることで、新たな治療法の確立などの獣医療への貢献を目指してまいります。
アニコム先進医療研究所株式会社は、2019年12月3日~12月6日にかけて行われた第42回分子生物学会年会にて「イヌ健常個体の年齢と腸内細菌叢の相関解析」について発表いたしました。
ヒトや動物の腸管には非常に多くの細菌が存在しており、宿主の健康に影響を与えています。今回当研究所では、これまでに蓄積してきた459頭分の腸内細菌叢データを使用し、イヌの年齢と腸内細菌叢構成との関連性を解析しました。
本研究の結果、年齢が上がるにつれて腸内細菌叢の多様性が減少すること、特にいくつかの細菌が増減することが明らかになりました。今後はこれらの細菌の働きをより詳細に研究することで、どうぶつ達の健康寿命の延伸や種々の疾患の予防に役立ててまいります。